11月に入りました。
まだまだ先の話と思っていたアメリカ中間選挙も日本時間昨夜から投票が始まり、
本日4日の朝8時から順次、開票されていきます。
東部と西部では時差もあって長丁場の開票作業になり、全米で投票が終了するのは日本時間午後3時頃とのことです。

※NHK ONEの米・中間選挙特集内(https://news.web.nhk/newsweb/pl/news-nwa-topic-nationwide-E0000000754)にある結果速報部分をキャプチャー 開票結果に応じて赤と青の部分が伸びたり縮んだりするのでしょう。
恐らく、最初の数州の結果で先ずは相場が動きだし、
接戦を極めた場合の最終結果は終盤の開票を待つことになりますから、今日は一日中、振り回される覚悟をしておいた方が良さそうです。
共和党の勝敗で相場がどうなるか、様々な予想が飛び交ってはいますが、先ずは最初の結果による相場の方向性、
つまり第一声で共和党が破れてドル売りとなった場合、それがマーケットの総意だと考えられる訳ですが、
最終的に勝つか負けるかは、第一声では決まりませんから、大勢が判明するまでは幾度かの乱高下はあり得るでしょう。
さてドル円相場は、
昨日の夕刻辺りからドル買いが先行し、深夜のアメリカ経済指標が良かったことで更に上値を伸ばした格好ですが各対ドルペアを見る限り、必ずしもドル買いになっていません。
今回はその辺りを俯瞰しつつ、久しぶりにドル円相場の現状把握をしてみましょう。

※TradingViewチャートをベースに、対ドル相場の日足を表示
上段から下段、左から右へ順に、EURUSD、USDJPY、GBPUSD、USDCAD、下段USDCHF、AUDUSD、米債利回り赤は10年、XAUUSD
このチャートは、主な対ドル6通貨ペアの日足と、米債利回り、ゴールド相場の日足に一目均衡表を表示しています。
前日足との比較でみる限り、ドル買いが顕著だったペアはドル円と豪ドルドルだった一方で、
その他のペアはメジャーどころは内に孕み、対スイスなどは陽線ではあるもののドル売りを伸ばしている格好です。
あくまで目先、と言うことですが、つまりは昨夜の経済指標の結果は、対円ほどの影響はなかったように思われ、豪ドルの動きは据え置きを決めた政策金利や、対米政策に対抗的な事情が選挙前に嫌気された可能性など、各国の事情が優先されたようにも見えます。
何れにしても、原則はドル金利が指標になっているのに変わりはないと思われ、
共和党勝利=トランプ政権安泰=金利上昇=ドル買い
という方程式?を念頭に、利回り動向には注意したいところです。
次に、ドル円の現状確認です。
まず月足では、

※TradingViewチャートをベースに、ドル円月足に一目均衡表を表示
26年7月の介入による大陰線以降の3本によって概ね本年のハイローを作ったことで、暫くはその内側での変動を想定せざるを得ない状況は変わりません。
今月足に関して、今のところ158.438円の転換線を越えていることで、全体の位置関係は遅行スパンを含めて、上昇のパーフェクトオーダーに戻った格好です。
週足では、

※TradingViewチャートをベースに、ドル円週足に一目均衡表を表示
2週連続して先行スパンの上で推移できていることや、ここ数週間不安定だった遅行スパンも上に抜け、
概ね本年の半値を意味する基準線を越えてきており、次第に上昇の位置関係を固めつつあるようにも見えます。
ただし、今週で9月安値から9週となり、今後は急ぎ早に対象下値を切り上げますが、160円中盤を越える上昇が無い限り、均衡表二線は逆転したまま当面は好転できず、
また、遅行スパンがこのまま価格の上で好転を維持すると仮定した場合、イコール戻し最高値を更新することを意味する訳ですが、それも難しいとするなら、そのうちに逆転する可能性の方が高いと言えますから、パーフェクトオーダーへの道のりは厳しいと言わざるを得ない状況です。
従って中間選挙の要素を無視すれば、現在の基準線を中心に、下は先行スパン、上は160円中盤の圧力をそれぞれ受けそうな展開が予想できます。
最後に日足は、

※TradingViewチャートをベースに、ドル円日足に一目均衡表を表示
暫く先行スパンの中に閉じ込められていた相場は、米・経済指標の力を借りて先ずは上に出られた格好です。
本日4日まで、転換線の対象安値23日156.076円は、明日に外れてギリギリ好転できそうですし、
現行価格が先行スパンを割り込まない限り、遅行スパンも好転を維持しつつ、先行スパンの上に出られる可能性が近づいています。
現在の先行スパン上限は、週足の基準線と一致しますので、ある程度のキーレベルであることを念頭に、その場その場の強弱を占いながら相場を追ってみてください。
お仕舞いに、現在のトランプ政権は確かに禍の種ではありますが、共和党が破れて弱体化した場合の、ロシアや中国、イランや北の居直りも気になります。
ましてや、選挙直前にトランプ氏がイスラエルへの援助を打ち切ったとの未確認報道も飛び込んできており、世界がカオスに陥らないためには逆に、共和党の勝利が欠かせない気もしてきています。
浅野 敏郎
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