社員通信

2024年は世界的な選挙年…どれ程?

先週配信致しました浅野の年初投稿は
ご確認いただけましたか?

毎年、年初に発表される「世界の10大リスク」
をご紹介したわけですが、

こちらのオリジナルレポートも一度は
目を通されたでしょうか?

ここ数日、当レポートの内容について一部が、
メディアでも取り上げられているようですが、

皆さんの感想などについても、
いつか話し合えるといいですね。

 
さて、

10大リスクレポートの「はじめに」に記されている通り、
2024年は世界的に様々な選挙が予定されていて、
例えば、

世界人口の1/3がこれら選挙の有権者(引用:世界の10大リスク)
であるとか、
世界人口やGDPの半分近くに相当する国や地域が対象(引用:Bloomburg)
といった表現がある事を見ても、

その重なり度合いが伺えます。

中でもトップのリーダーを決める選挙に
注目が集まっており、
本年は未だ、2週間と少ししか経過していない中で

既に台湾の総統選は与党の頼清徳氏が圧倒的な勝利となって現状維持
そして
注目の米国大統領選の共和党候補選の第一弾は
トランプ氏の圧勝というニュースが飛び込んできています。

ところで、

政治的なイベントは経済に与える影響が複雑で
到底探りきれない点が、私の苦手とするところであり、
トレードにおいてはテクニカルを重視する理由の一つ
にもなっていますが、

一方で、海外の先進国投資家は思いのほか
政治イベントを重視する傾向が昔から言われています。

確かに、当該国へ直接、投資をしている方々にとって
国策の入替えや変更は一大事ですから、
捉え方が違って当然なのかも知れませんが、

そうした究極のファンダメンタルズが
実際の値動きに影響してしまうと

私にとって大きなブラインドになってしまう点、
今年は気を付けようかと思っています。

特に今年のように政治イベントが重なる場合、
最低でもどれに対して注意を払うべきか、
とても悩ましいところですが、

同じような悩みを抱える方々にとって
少しでもお役に立てそうな方法を目にしたので
2つほどご紹介します。

 
1つはBloomburgのWebサイトにあった記事で
1月12日配信のモノです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-12/S72MPXT0G1KW00

中でも12の選挙について特集されている模様で、
無料で読めるのは5つだけで、
それ以上は有料記事へと導かれる建付けになっていますが、

無料の5つについてだけでも絞り込むのに十分かと思います。
(うち、台湾は終了していますが、影響については今後も暫く有効か)

実は、特集されているだろう12の選挙について
つい笑ってしまったのがこの地図です。

※出処:ブルームバーグの上記記事より

タイトルは
「2024年、リーダーを決める40の選挙戦で、当社が注目している12選挙」
とあり、
恐らくですが濃い水色が12あるので注目しているのはこれらだと推測できます。

で、ふと「確かロシアも今年じゃ?」思ったのですが、
さりげなく薄い水色で塗られているだけで、
もしかすると、彼らは「ロシアは論外」だと位置づけた可能性があり、

「ベネズエラやセネガル、ガーナなどへの注目にも値しない、のかぁ」
と、妙に壺にはまってしまいました(笑)

意外だったのは、お隣韓国が40に入っていませんが、
こちらは総選挙に留まり、大統領は続投されるのが要因だと思われます。

 
2つ目は「いつ?」に関して、
JETRO(日本貿易振興機構)の日程一覧をおススメします。
https://www.jetro.go.jp/database/search_result/?content_type%5B%5D=biznews&searchWord=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%83%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%97%A5%E7%A8%8B%EF%BC%882024%E5%B9%B4%EF%BC%89

全世界を

北米
欧州
中東
北アジア、中国
中南米
CIS,ロシア
アジア、オセアニア(北アジア、中国を除く)
アフリカ

に分けてあり、やや詳しすぎる面もありますが、

各国経済指標発表や各会合予定など
JETROだけあってビジネス視点での項目も多く

またサイト内の「ビジネス短信」や「新着レポート」は
踏み込んだ地域や産業の情報が得られるので
非常に興味深いと思います。

ちなみに、北アジアは
香港、台湾、韓国

CISとは
バルト3国を除く元ソ連から独立した12国家共同体
だそうです。

お仕舞いに、
Bloomburg社が注目する12か国の選挙日程を掲載しておきます。
(暦順)
・インドネシア(2月14日)
・セネガル(2月25日)
・インド(4月11日~5月19日)
・ベネズエラ(4月22日)
・リトアニア(5月12日)
・南アフリカ(5月以降8月中旬以内)
・メキシコ(6月2日)
・アメリカ(11月5日)
・ガーナ(12月7日)
・オーストリア(未定 議会選は秋季)
・イギリス(未定 議会選)
・台湾(1月13日終了)

このほか、欧州連合(EU)の議会選挙も本年にあり
6月6日~9日

一応ロシアは3月17日、
他にもJETROの記事をのぞくと沢山ありましたので
興味がある方はお調べください。

以上、現地時間か日本時間か等の正確性までは保証できませんが、
少しでも皆さんの時短になれば幸いです。

 
 
浅野敏郎

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