様々な社会生活の新年度が始まる本日4月1日は、色々な意味でリスタートの日でもあります。
例えば、学生さんであれば進級や進学だったり、社会人として新たな第一歩を踏み出す日だったりしますし、多くの企業や組織にとっては会計上の新年度がスタートし、2026年度として再出発する日だという訳です。

※ANAホールディングスウェブサイト(https://www.anahd.co.jp/ana_news/)より、2025年入社式を伝えるニュースページから抜粋、当該記事とニュースページの内容や企業とは無関係です
実は、今日という日は4月の第一水曜日ということもあって、私の当月最初の投稿日でもありますから、昨日から準備を進めていたのですが、まだ3月ということで気持ちが切り替わり切れない中、
夜遅くまで風雨が激しく降っていることも手伝ってか、本来ならば非常に前向きな4月1日であるはずなのに今年度の初日は、何となく「ブルーな日」になりそうな気がするほど滅入っていました。
何故か?と言いますと、
既に皆さんもご存知の通り、4月1日から広い範囲で値上げが殺到することになっており、それでなくても「人件費高騰」「資材高騰」「燃料費高騰」をキーワードに、物価がどんどん上昇している中、結局それ以上どこにも価格転嫁ができない私たち一般消費者が、全てのあおりを一手に受ける状況が加速しています。

※FNNプライムオンラインサイトから値上げを伝えるニュース動画(https://www.fnn.jp/articles/-/1022958)のワンシーンを抜粋
主な食品や生活必需品など、生きていくためには消耗する殆ど全ての品目が一斉値上げとなり、加えて電気やガスなどの光熱費も政府の補助金が3月で終了するため4月からその分が値上りします。
税金的な面でも、
AIの要約によれば、国民年金保険料の月額が410円の負担増(約2.3%)になり、また新設された「子ども子育て支援金」により、健康保険料の加入形態に応じて月額約300円程度が保険料に上乗せされることに加え、法人には多くの新たな制度が始まることで、それらに対応するためのコスト増が見込まれます。
また鉄道やバスなどの運賃も、
既に値上げしたJRや一部交通機関に加え、私がたまに利用する神奈川中央バスも特殊区間が近く値上げされるなど、今後も各社による後発的な値上げが予想されます。
などなど、
ここに列挙した値上げ事例だけに留まらないとは思いますが、殆ど全てのボトルネックになっている原油の高騰はイラン問題が依然として楽観視できない中、補助金で切り抜けるには限界があることは先の国会でも取り上げられていましたが、
昨年の参院選では一つの大きなスローガンだった消費税減税や廃止論は、先の衆院解散総選挙ではトーンダウンしたかと思ったら案の定、減税より先に増税が姿を現しましたね。
確かにガソリンの暫定税率は一部を除き撤廃されはしましたが、もともと波及効果は限定されていた上に、その後の原油高騰でその効果を実感する前に事実上は消滅しつつあります。
一方、
新年度より支援や補助によって国民が恩恵を受ける側の制度として、大きいところでは高校授業料無償化と、公立小学校の給食費無償化が始まるようですが、恩恵を受けるのは当然、該当するこども扶養世帯に限られる点は、その他の国民にとって直接的なメリットは無さそうです。
また幾つかのいわゆる「壁」が見直される模様で、該当する世帯にはある程度の恩恵はありそうですが、実は表向きの「鼻の先の人参」である可能性が高く、増えた所得に掛かる地方税や社会保険費が急増する場合もありそうですから、メリットは更に限定的になるかもしれませんね。
さてさて、
列挙すれば限りが無いので、この辺でお仕舞いに致しますが、
高市フィーバーで終わった衆院選は、違和感があった真冬の選挙に始まり、結局は押しに押した本年度予算も新年度に合わせて通過せず、暫定予算で当面をしのぐことが確定しました。
アメリカでは毎度お馴染みの光景であり、昨年末にやっと通過した暫定予算の期限が切れる数か月前には、再び政府機関の一部閉鎖危機があったことは記憶に新しいところですが、正に日本でも同じことが今回発生した訳です。
珍しい話かもと思い調べたところ、過去にも結構な回数があり、また日本の場合はどうやら衆院通過以降、30日が経過しても参院を通過しない場合、自動的に衆院案が選択されるため4月11日には自然成立し、それまでの間も暫定予算は既に可決していることから、アメリカのようなマヒは生じないらしい(間違っていたら済みません)ことが判りました。
つまりこの予算騒動には出来レース的な側面があるため、もしかすると「真冬の違和感」の時点で、ここまでが想定済みだったとも思える中、圧倒的な議員数で強行した衆院案を意地でも通さなかった参院に、議会制度がまだ生きていた僅かな光を見た気がします。
参院が抵抗した主眼は確か「不十分な議論」だったと思いますが、私が今回ここで取り上げた政府の新制度や見直しなどについてだけでも、皆さんはどのくらい周知されていましたか?
こども子育て支援金の予算が幾らだから、この額の負担増が発生し、使途として何に幾らが見込まれているかご存知ですか?
エネルギー問題もいつまで補助でしのぐつもりか、対策のビジョンは示されましたっけ?
エネルギーを始め多くの物価高騰を、さらに助長している円安に何か対策はしたのでしょうか?
自民党の圧勝による私の懸念が少しずつ現実味を帯びてきた訳ですが、それでも否応なしに新年度は始まりました。
残念ながら政府が言う程の明るい未来は、少なくとも私には見通せていませんが、それでも前向きに進むしかなく、私たちは良く目を凝らし、政府がどう動くか見てゆく必要があると改めて思い知らされる2026年度の門出です。
浅野 敏郎
P.S.
早々に明るくない内容を恐縮に思いますが、昨夜の嵐から一夜明けた本日は嘘のように晴れあがっています。日本の社会もこうなるよう切に祈るばかりですがせめて、今日は心から笑える「ジョーク」に遭遇できることを期待しています。