社員通信

ナッジ理論

こんにちは。

ファイナンシャルインテリジェンス
商品提供部の白崎です。

突然ですが、皆さんは
「ナッジ理論」
ってご存じですか?

「ナッジ」というのは、
・肘で軽くつつく
・優しく説得する
という意味の英語で、
『軽い刺激で人を動かす工夫』という文脈で使われます。

これだけ聞くと、どういうことなのだろう?
といまいちピンとこないのですが、「ナッジ理論」を簡単に言うと

◎ささやかなきっかけを与えることで、人々の行動をガラッと変えてしまう

ことで、その手軽さから
「現代の魔法」とも言われています。

最近私が目にしたニュースでは
このナッジ理論を利用した対策で、
渋谷センター街のたばこのポイ捨てが9割も減ったといいます(驚)

smoking-area

具体的な対策としては、
—————–
カラフルに色分けされた投票型の灰皿を
町中に設置する
—————–
たったこれだけ。

それぞれの投票型の灰皿には、
・人生に大事なのは金か、愛か?
・武勇伝と生々しい愚痴、聞き続けるならどちらがいい?
といった、つい回答したくなってしまうような
ユニークな究極な2択が掲載されており、
喫煙者は楽しみながら灰皿に能動的に吸殻を捨てたくなる
という仕組みです。

私は喫煙者ではないので実際に使うことはないですが、
「あー、これなら確かに灰皿に吸殻を捨てたくなるな」
と、納得してしまいました。

trash-box

その他、ナッジ理論の身近な具体例では、
・「ここは自転車捨て場です」という貼り紙で、放置自転車がゼロになった
・鳥居のイラストを描いて不法投棄が減った
・DJポリスがサポーターを「12番目の選手」として誘導して混雑が緩和されて事故を防いだ
ということが挙げられます。

このように、誰かに強制されるのではなく
「ついそうしたくなる仕組み」
があると、ストレスが少なくなり
望ましい行動に移りやすくなるのですね。

「こうなってほしい」、「こうしてほしい」ということがある場合、
つい直接的に伝えてしまいがちですが、
心理に働きかけるほんの少しの工夫をすることも
方法の1つとして実践していこうと思いました。

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