4月に入ってまだ間もないタイミングで今月最初の投稿です。
季節外れの冷たい雨に降られて気分は春から少し遠ざかってしまいましたが、外はちょうど桜が満開です。
3月末の週末もさえない天候でしたから、今一つお花見気分になれずスルーされた方も多かったのでは?と察しますが、この寒さで多少は桜も長持ちする可能性もあり、個人的には今週末こそ目の保養に出かけてみたいと思います。
ところで相場の方…と言えば、月末の31日はリスク回避の動きが強まり、株価下落、円高がきつめに入って一瞬、緊張せざるを得ない場面もありました。
かねてから、トランプ関税は4月2日から発動する予定だったにも拘らず、31日以前の市場はあまり意に介していないような動きになっていた印象があり、もしかするとその背景には、例えばギリギリになって関税開始の延期などへの期待があったのかも知れませんが、再び急浮上したトランプ関税悲観論をベースにした、週明けのリスクオフの動きには違和感が残ります。
28日金曜日の海外市場で進んだ株安が月曜日に影響したのは間違いありませんが、日本の市場に限っては、権利落ちした銘柄を保留していた向きが、最終日に投げてきたという側面も一部にはあり得そうですし、為替に関しても例えば、直近の円安推移で先送りされていた年度末のレパトリエーション(本邦企業が得た外貨収益を円価にすること)が一要因という可能性もあり、投資家のセンチメント(同意)が一気に転換したと大騒ぎするのは踊り過ぎな気がします。
要するにマスコミが騒いでいる内容は、この機会にトランプ関税のリスクを整理するには良いとしても、過度に悲観するのは少なくとも今ではないかも知れず、大雑把に言ってしまえば、日本の大期末要因が標的にされただけだ、ということになります。
ただ、3月最終週だけで日経平均は2000円近い下落、ドル円は最後の2日間で最大2円以上の下落と、変動幅は大きかったのは事実でしたから、一過的な動きだとして無視したくてもできない事情も実際にはあったかもしれません。
タリフマンが就任しておよそ四半期が経過しましたが、まあまあ安心して投資運用を継続できる環境になるには、まだ暫く時間がかかりそうです。
※出処はあの「いらすとや」さんです、いつもお世話になっております
さて、政府の第二次備蓄米放出も無事に完了し、関係筋によれば早ければ4月早々にも流通し始めるとのことですが、米価が上昇し始める前の数年前と比べて概ね2倍になっている主食の値上がりにこれで歯止めがかかるかは、疑問の声も多く、
更にはこの4月というタイミングで値上げされる消費財は、食品だけでも4000品目を越え、まだ3か月しか経っていない今年の値上げペースは昨年1年間の9割近いとされ、今後も高いペースで値上げが予想されている、とのNHKの報道もありました。
デフレ時代が長すぎた日本の国民である私たち一般消費者にとって、インフレのイメージは描きにくいかも知れませんが、既に私たちはインフレの中にいることをハッキリ認識する必要があり、
また先の報道では他にも、急増する値上げの理由として「人件費の高騰と調達コスト」が一種トレンドになっているとの指摘があるのですが、これは様々な要因で起こるインフレの中でも良くない状況です。
新年度早々から明るくない話題で恐縮ではありますが、自国景気を重視する世界の各中央銀行が最も恐れているのは実はインフレで、その流れが一たび発生すると鎮圧するのが非常に難しいとされています。
教科書的に言われているインフレは、好景気が要因で値上げしてもモノが売れ、利益も増えるから賃金も上がり、購買力が上がるから高くてもモノが売れるからまた物価が上がる、という好循環を指していて、その対策には利上げが有効だとされています。
一方で今回のインフレは先の値上げ理由にあったように、コスト高によるやむを得ない結果であって、値上げしても必ずモノが売れる状況ではない悪循環のインフレになりかけており、追加利上げがインフレ対策になりにくいといった日銀の苦悩が理解できます。
さてさて、
この良くないインフレの対策は特に難しいと思いますが、せっかく人件費が上昇し始めた機運は大切にしたいとなると、努力だけではどうしようもないエネルギーや原材料費を抑えることが急務です。
となると、その殆どを輸入に頼っている日本の中央に出来そうなことは唯一円高誘導かも知れず、それが利上げなのであればやってみる価値はあり、駄目なら戻せばいいだけの話…とはならないのでしょうか。
確かに、円高や利上げは多くの企業にとって、これまではマイナス要因でしたが、それでも売れる商品力と技術力を今、集結してほしいと思います。
ふと我に返ると、言うだけで無力な自分に気づきますが、インフレ時代に預貯金だけはある意味でやってはいけない財形手段です。
この意味で、現金から形を変える投資を一つの買い物だとすれば、インフレ対策になり得る上に、いつでも現金化できるメリットもありますから、唯一私にできることとしては、少しでも投資に役立つメッセージを送り続ける事なのかもしれません。
浅野 敏郎
P.S
新年度もよろしくお願い致します