社員通信

日本はGW真っ只中な一方で海外は?

こんにちは、

今日5月2日は、本当に快晴となった関東エリアですが
皆様のお住まいエリアはいかがですか?

ここまでをGW前半戦と言うのなら、
明日の3日から7日までの5連休はGW後半戦になりますかね。
(6日は土曜日なので「連休ではございません!」
という方々には失礼申し上げました)

昨日の1日は、日本では「メーデイ」として有名ですが
一応は平日扱いである一方で、
海外では「レイバーデイ」として多くの国々で祝日扱いです。

それ以降も5日までは、主にアジア諸国で祝日が散見されており、
特に中国は、日本と同程度の連休になっている模様です。

 
そんな中で、2023年5月1日から始まる第1週目は、
投資家にとっては重要な経済指標発表が目白押しです。

もちろん、GWを満喫したいからと、既にスクエアにしていたり
ヘッジをしてある方々は、わざわざ取引をする必要はないとも思いますが、

何かをしながらでも、チェックできる機会がありましたら
最小限確認しておきたいイベントを、
とある記事に準じて取り急ぎご紹介しておきます。

 

添付した画像は、
ブルームバーグ(Bloomberg)社の記事の一部をスクショしたものですが、
※記事のURLです
(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-01/RTYONOT0G1KW01?srnd=cojp-v2)

指標名称は上から順に火曜日から
・銀行貸出調査
・4月の製造業PMI確報値
・4月のインフレ(CPI)速報値
・ECB会議開始
・アメリカ政策金利結果発表
・4月のサービス業PMI確報値
・ECB政策金利結果発表
・ラガルトECB総裁記者会見
・ECB-SPF
※国の名称がないものはユーロ圏のものです。

SPFについては詳しくないですが、金融機関や調査機関の専門家による
インフレ率やGDP、原油価格、対ドルレートや成長率などの予想を
ECBが収集した、四半期ベースの調査だということです。

題名となっている「What to Watch」は、
「注目すべき事」とでも言いましょうか。
要は重要な指標が掲載されていますが
この記事はECBの立場から書かれており、それを示すように、

ECBの政策金利発表に至るまでの関係ある重要な指標を
時系列に要約したものという副題がついています。

ユーロ円にも動きが出た後でしたのでタイムリーな視点だと
思ったのですが、

この記事の内容は、
今回の会議で0.25%の利上げ決定が一般的な見方であるが、
ECBは実はまだ0.25%か0.5%で迷っているとのことで、
当局者らは、決定を左右する2つのデータ発表を待っている
といいます。

そのデータとは、
日本時間2日の17:00に発表予定の「銀行貸出残高」と
同日18:00予定の「4月消費者物価指数(CPI)」
だというのです。

後者のCPIはインフレを判断する経済指標として、
ユーロ圏に限らず、各国のCPIも注目されているのは周知のとおりですが、

前者の銀行貸出残高は、某社の経済指標カレンダーでも重要度は「低」と
なっており、個人的にもやや意外でした。

ただ、皆さんも察しが付くとおり、理由としてこの記事でも、
ここ1か月内外の金融セクターの波乱が、信用市場
に及ぼした影響がうかがえ得る、としています。

問題はどの程度なら影響があったと判断するかですが、
ここ数カ月、必ず前年同月比の結果は予想を下回っており、これだけでは…
という疑問も残ります。

もし他に前月比などのデータがでてくるのであれば、その結果次第という
ことになるのかもしれません。

 
いずれにしてもこの記事では、
日本時間4日木曜日の早朝3:00に発表予定がある
FOMC決定結果も重要だとしているように、

もしアメリカの利上げが0.25%に留まるようなら、
ECBも0.25%に落ち着きやすいのではないかと思われますが、
ファーストリパブリックバンクが破綻した矢先でもあり、
波乱要因になっている形です。

ということで、
ECBの政策金利発表は、日本時間で同日4日の21:15、
更に21:45から始まる総裁定例記者会見

も注目されます。

 
そしてそして最後に忘れてはいけないのが、
私たちにとってこれ以上に重要な
日本時間5日21:30に発表予定のアメリカ雇用統計結果発表がありますね。

こちらは、既にFOMCの決定後という、ややちぐはぐ感は否めませんが、
決定に準じるような結果になれば
(というより順番を考えるとそうなる可能性が高いような気もします…)
ドルの流れが勢いずくこともあるかもしれません。

 
 
浅野敏郎
P.S.
個人的には様子見程度に微量のポジションを継続する予定ですが、
ECB関連では決定前後に委員の発言が相次ぎますし、
他にも重要な欧米経済指標の発表が沢山あることから、
秩序的な良い相場になるとは到底思えません。
現時点で何も持っていなければ、連休明けの精神衛生上を考えると
「高みの見物」がベストに思えます。

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