社員通信

2024アメリカ大統領選挙が開幕から開票へ

世界的な選挙年となった2024年のクライマックスとも言うべき、アメリカ大統領選の投票が日本時間の昨夜からスタートしましたね。

一般的なニュース番組などでも既に取り上げられていたこともあって、日本でも知らない人は数少ないと思われますが、実は前回の当ブログで「選挙結果は日本時間の6日早朝辺りから聞こえ始める…」と誤ってお伝えしてしまいましたので、先ずはその辺の訂正から…


※出処:WEBサイトhttps://www.270towin.com/の一部をキャプチャー
調べてみた範囲では公式の予定ではないとしながらも、アメリカ東部標準時間で午後6時から概ね11時までが対面の投票所が開いている時間らしく、日本時間に置き換えると本日の朝7時から順次締め切られ、午前中いっぱいをかけて終了してゆく感じでした。

広いアメリカは東部と西部で大きな時差があることは、メジャーリーグのワールドシリーズでもご周知の通りですから、対面の投票時間も、このようにズレていくのですね。

最も遅いアラスカの締め切り時間だと日本時間の午後1時となり、実際にあった最も早い最終結果発表を例にとると、早くても日本時間の本日、午後3時以降だという事です。

加えて、かねてから言われてきたように実際も激戦だとすると、郵便投票待ちという事にもなるらしく、結果発表までに数日かかる可能性もあるようですから、今から結果に備えて相場に待機するのは余りに長時間で現実的では無さそうです。

ただ私の古い記憶をたどれば、結果が判明した州から随時公表され、日本の総選挙と同様に民主党○○人、共和党○○人という形で過半数の270を目指してグラフが動く報道形態が強く印象に残っており、それこそ一喜一憂するかのようにいちいち相場が動いていたことが思い出されます。

何れにしても、経済指標の発表とは違って、大統領選挙の結果による各相場の行方は事前に想定しきれるはずもありませんから、投票権の無い我々日本人はある意味で「高みの見物」的なノリでも良い気もします。

 
そんな中でもしかすると…ではありますが、目先の方向を探るには最初の結果で相場がどう反応するかが大きなヒントになるかも知れません。

例えば、投票所が終わる順番に結果も出てくるとすると、インディアナ州(IN)かケンタッキー州(KY)の結果が最も早いことになり、民主党か共和党でドルがどちらに動くかに要注目だと思います。

ただし一点だけ指摘しておくと、もしドルが買われたとしてもその候補が歓迎されているという事ではなく、また売られたから失望しているとも限らない、ということです。

もちろん、このイベントを前提に積み上げたポジションの投げや利食い、ストップなどで目先は動くものの、個人的にはあくまでドルの基本的な動向は金利であると思います。

現に、以前トランプ氏がサプライズ的に選出された際、瞬間は4~5円近いドル暴落となりましたが、暴落途中でもドル金利は下げ止まり、上昇が始まるとやがては暴騰につながった経緯がありましたから、果敢にも勝負に出るという方は是非、金利動向にも注目すると良いかも知れません。

 
 
浅野 敏郎
P.S.
日本の総選挙もひどかったですが、アメリカの選挙戦も目を覆いたくなるような誹謗中傷合戦でした。ジェンダー、ヘイトスピーチ…などはどこ吹く風。新大統領には是非、「カッコいいアメリカ」を目指して欲しいものです。

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