早くも10月の半分が過ぎ去り今月2回目の投稿となりますが、季節は急激に秋へ向かっています。
昨日2025年10月14日はキリン・チャレンジカップサッカーの対ブラジル戦が行われ、代表戦で史上初めて勝利をもぎ取りました(祝)!!
※YouTubeのABEMA公式サッカー動画(https://www.youtube.com/watch?v=0rpOyTwcOsY)より当該シーンをキャプチャー
親善試合とはいえ勝利したことは相当凄いことで、お祝いを兼ねて一言だけご報告いたしましたが、ライブ観戦ができず後日に録画で楽しもうとされていた方には申し訳ございません。
なので詳細はさておくとして、
本日時点でアメリカの政府閉鎖(Goverment shutdown)は依然として続いており、10月3日に予定されていた米・雇用統計は無期順延となり、そのほか最近再び注目され始めている週一発表の失業保険申請件数や、毎週末にCFTCから公表されるIMMポジションなどの予定は経済指標カレンダーから消滅する事態となっています。
政府閉鎖の原因については既に多くの皆さんがご周知とは思いますが、確認しうる2次情報をそれなりにまとめてみると、
政府の新会計年度開始日となる10月01日までに、以降の政府運営予算が議会承認される必要がある中、承認に至らない場合は「つなぎ予算」を可決して当面の歳出を賄うところ、その「つなぎ予算」すら可決していないことから、多くの政府機関が先ずは閉鎖された…
といったところでしょうか。
つなぎ予算すら可決されない理由が、この機に各種補助制度など民主党寄りの予算削減をたくらむ共和党案に反対する民主党が賛成しないからということになっているようですが、当然ながら本予算案はかなり共和党の独断的な内容になっている模様で、民主党の抵抗に対する賛否は分かれているみたいです。
先の大統領選で共和党は確か「All in Red」?つまり、共和党のシンボルカラーである赤で上院・下院共に過半数を上回ったはずでしたが、下院を通過済みのつなぎ予算が上院で可決するには、上院の定数100の内、60以上の賛成が必要らしく、共和党は過半数の53を持つものの60には至っていないのが、もつれている根本要因だと言えそうですが、
ここでもトランプ政権の強引なやり方が、米国全体及び世界中を更に混沌とさせているのは、単に民主党の姿勢を非難するだけでは収まらない気もします。
市場に目を向けますと…
世界を混沌の中へ突き落している状況は直ちに顕在化してはいないものの、やはり雇用統計の結果すら未だに判らない現状は迷走状態です。
そんな中、本来は今週末17日に発表が予定されていた9月CPI(消費者物価指数)だけは米・労働省の計らいにより24日に発表されることに決まった模様ですが、ある報道によれば、9月終盤のデータは10月1日からの政府機関停止により、充分に収集できていない可能性もあり、過度な信頼は置かない方が賢明との見方もあるようです。
大学や民間企業の協力で成り立つ重要な経済指標は今のところ発表予定はありますが、分析には一部の政府データが利用されている側面もあるらしく、その信ぴょう性にもやはり疑問が残るとも言われています。
こうした状況の下で私たち一般投資家はどう対応すべきかですが、相当不安定な状態であるのは大前提として個人的には、各相場はローカル要因が重視されつつあり、その結果による値動きも過度になっているように感じます。
例えば、日本の自民党総裁選にまつわる値動きは特徴的で、確かに高市氏が総裁になった場合は株高が連想されるのが常識ではあったものの、実際にそうなると日経平均が僅か数日で3000円程度も急騰した一方、
公明党が連立解消したことで急落し、対中国にトランプ関税が追加されたことで米株市場が急落すると、日経平均先物も更に数千円急落して総裁選前の水準を下回るなど、値動きは相当不安定かつ過激だと言わざるを得ません。
週末要因がボラティリティを高めた可能性は高いですが、ローカル要因が影響し過ぎたために値動きが過度になり、適度なカウンターが入る隙も無かった…とも言えそうです。
また、個人的にはこうした値動きが頻発する原因として、拡大傾向にあるAIトレードも一因だと考えており、要は一たびAIが売り買いを決めると、有無を言わさずに資金が一斉にその方向へ動くため、短期間で大きな値動きになり易いのでしょう。
そんな中で、私のような裁量トレードだと、こうした瞬間瞬間で相場に居合わせることが必須となり、そのためには各方面の情報を事前に網羅する必要もあり、例えそうできたとしても電子取引のスピードにはかなわないのが実情ですから困難を極める訳ですが、
今更ながら基本的なリスクコントロールとメンタルの重要性が問われているようにも思います。
つまり、週末のリスク管理が益々重要になりつつあり、また行き過ぎた短期的かつ突発的な方向性には懐疑的になって過度の期待は持たず、相場に対峙できない場合は原則としてスクエア…というのが最近の結論です。
勿論、素直にAI取引を自身のポートフォリオに取り込むのもリスクを減らす一手ではありますが、こうしたAIを逆手に取るAI取引もあり得ることから、そうなるとトレードというよりもむしろ、AI選びになってしまうのは本末転倒にも思い、今一つ躊躇しています。
何れにしても、トレードにとって相場が動かないのが一番困る訳ですが、こうしたAI取引も相場を動かしてくれている事は事実として受け入れ、勢いに乗る場合と本来のトレンドを重視する場合を区別すべく、「相場は一生勉強」との教えを胸に日々奮闘したいと思います。
浅野 敏郎
P.S.
アメリカの政府機関閉鎖がいつまで続くかは見通せないところですが、既にアメリカの経済指標は少なくとも年内一杯は正確性を欠くとも言われています。そんな数値をAIがどこまで取り込むかは未知ですが、発表直後の値動きに対しては今まで以上に冷静に且つ、対応できるポジション管理を叶えたいと自分自身に言い聞かせています。