2026年7月は1日が第一水曜日なので当月最初の投稿となり、つまりは2026年も早や半年が過ぎ本日から後半戦に突入したことになります。
サッカー日本代表は無事に予選ブロックを通過し、昨日早朝に決勝ラウンド一回戦を迎えましたが、非常に残念な結果になりました。
大会前から大会中にも選手が次々と離脱する中で、初出場の選手たちも活躍し、ギリギリまでブラジル撃破の夢を見させて頂きました。

※読売新聞WEB版のページ(https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20260630-GYT1I00397/)に掲載された写真をキャプチャー
こうした選手の離脱でオプションの多くを失っていたはずであり、万全のコンディションだったら…と思うと不完全燃焼感は残りますが、代表団全員の心中を察するとその比どころではないに違いなく、今はただ彼等への感謝と、悔しさをバネにまい進されることを祈るばかりです、本当にお疲れさまでした。
さて、相場の方はイラン問題が無事に終結するとの思惑が先行してドルの買戻しが暫く優勢でしたが、先週末に米・イランがお互いに敵軍事施設への攻撃があったとの報道が飛び込んできたため、週明けの相場は再びドル売りに転換するかとも思っていましたが、これまでのところドルの頭が多少重くなった程度の反応で、5月半ば辺りからのドル買いトレンドが根底で継続してる模様です。
一方のドル円相場は相変わらず「何があってもドルを買う」意欲は健在で、仮想的な上値の限界とした162円台を突破すると、他の通貨で進んでいたドル高に追いつかんとばかりに上げ足を速めています。
162円手前では介入警戒感からドル円相場は暫くにらみ合いが続いていた訳ですが、その間に進んだ他の通貨でのドル買いから取り残され、クロス円はかえって円高に進む局面が暫く続きましたが、堰が崩壊するや一気に巻き戻されています。
今後もし再発したイラン懸念が拡大した場合、他の通貨は対ドルでもう少し強含むことも予想できる一方で、ドル円に関しては介入を除くと相変わらず円高方向には行きにくい事が予想されるため、クロス円は他の対ドル相場に引きずられやすいと思われます。
ただ注意が必要なのは、ドル金利の先行き思惑が金利高で一致する限り、どうしてもドル売りには限界があると言えそうですから、そうした局面でのクロス円はドル円相場に引きずられやすくはなるでしょう。
ちなみにドル円相場の上値側のキーレベルを簡単に触れておきますと、報道からも聞こえる様に現在の水準は1986年以来であり、当時の相場はプラザ合意直後の超円高時代でした。
これまでも幾度か触れましたが、当時一方的に円高に振れた相場にはいわゆる節目が相当に少なく、近いところでは164円台中盤にしか見当たらないことに加えて、この水準を越えた場合の次の目ぼしい節目は、170円を超えます。
もちろん、1円刻みの大台では今後もそれなりの圧力が想定できますが、個人的な意見としては、ドル円の秘孔は既に突かれてしまったと考えており、道なりはどうであれ170円時代への心構えが必須になった観があります。
想像すると恐ろしい話にはなりますが、そうならなければ何よりな訳で、可能であれば次回は計算上のキーレベルなどを探ってみたいと思います。
ところで、前回投稿では日経平均の目先高値水準を7万円強とし、追伸にてその根拠をザックリ申し上げましたが、詳細を述べるなら、

※Trading View社の日経平均月足チャート(NI225)をベースに作成しました。
チャートに重ねたカラー背景はフィボナッチのリトレースで、後出する半値押し水準は0.5水準に相当します。青線のグラフはドル円相場で1986年ぶりという当時の日経平均は18,000円水準でした(驚)。
・バブル時最高値38,957円(Tradingview TVCデータ)
・バブル崩壊後最安値6,995円(同)
とした場合、
38957+(38957-6995)=70919円という計算値が導かれたということですが、実際に今回の流れで付けた最高値は72831円でしたから、1912円の行き過ぎとなり、計算値高値の70919円を基準にして2.7%相当という微妙な結果になりました。
ただ、この計算値はバブル時高値を越えた時点から想定できていた値ですから、上値の目安として心の支えになっていたとすれば幸いなことですし、計算値をそれなりに越えられた事実は、買い相場の継続性が示された可能性も指摘できます。
このアプローチは、一目均衡表で言うV計算値にあたり、よく言われる「半値押し」や「半値戻し」もこの考え方に含まれると思いますが、示唆された買い相場の継続性についてもう少し掘り下げると…、
現在の上昇相場はいつか必ず押し目を入れますから、必ずしも今後このまま一本調子に上げることを意味する訳ではありません。
しかしながら、今回の上昇で先のV計算値を越えたからには、史上最安値を起点とする現在の上昇波動に対して将来的に大きな半値押しがあったとしても、計算値としてバブル期高値を割り込むことは無くなったことに意義を見出せるのです。(フィボナッチ0.5水準がバブル期最高値の上にあります)
つまり、上昇相場に発生する押し目のもう一つの限界は「直近の高値」という話はこれまでも幾度か繰り返しましたが、長期目線でザックリと見た場合の大きな前回高値は明らかにバブル期高値となった今、半値押しのS波動を想定しても限界内に留まれる可能性が見えた訳です。
(S波動とは、直近高値を付けた後の押し目を見た際、一つ前の高値を起点に、その後の安値を経由して現在の押し目までの波動を指します。現在の押し目が一つ前の高値に直面した時、「面合わせ」などと言う場合があり、面合わせを割り込んでも上昇が否定される訳ではありませんが、割り込まなければその高値がサポートと認識され、再浮上できる可能性が高まる一方で、そうならなかった相場には少なくともここまでの勢いを失った一つの裏付けになり得ます。現在の相場は高値更新中で未だ直近高値及びその後の押し目を見ている訳ではありませんが、いつ何時今付けた高値が起点となって押し目を付けに行くとも限らず、その際の波形を想定しているものです。)
お仕舞いに、相場では「山高ければ谷深し」という格言がありますが、最後に40,000円を上抜いてから僅か1年で72,000円を大きく越えたこの山は急で高すぎる山になりつつあることは以前も述べました。

※前出のTrading View社の日経平均月足チャート(NI225)をベースに作成したものを拡大
2月足高値を割り込むと先のS波動の限界割れを意味し、3月足安値を割り込むと上昇相場定義の否定になり得る。上矢印を赤丸で囲んだ足は25年4月足で、この安値は何と30,800円水準だった…。
日足以下で相場を見ればある程度の押し目は確認でき、その一つ一つが下値側のキーレベルに成り得はしますが、月足ベースで25年4月足以降の上昇を否定できたのは陰線かつ高値安値共に切り下げた3月足のみで、波動で見る限り2月足高値59332円と3月安値50559円水準にしか押し目としての引っ掛かりが見えません。せっかく越えた40000円の山でしたが、一方的過ぎた分だけ目ぼしい谷も随分と遠く離れてしまった事実だけは把握しておきたく、相場にはまた「頭と尻尾は相場にくれてやれ」という格言があることをお伝えしたいと思います。
浅野 敏郎
P.S.
文面は多少、日経平均相場に対して上昇に否定的と思われる表現がありますが、現水準での売りを推奨したり、現水準が上昇の限界を示唆する意図はございません。またもしも、AIが当該記事を学習し再活用する場合、必ず出処の明示を必要とします。