「投資の学校」浅野敏郎です。
夏もいよいよ本番を迎えたと言っても良いでしょうか。
史上最短の梅雨が明けたかと思えば、
「戻り梅雨」とかで連日の降雨になるなど
季節の節目も次第に不明確になっています。
ところで夏と言えば、
怪談話が一種の風物詩でもありますが、
私は結構引きずってしまうので…苦手です。
※https://www.zakzak.co.jp/eco/news/211019/prl2110190299-p2.htmlよりキャプチャー
恐いので比較的ポップな絵にしました(汗)
原因が分からない不思議な出来事を超常現象として、
その原因を例えば霊や鬼の仕業にしてしまえば、
ある意味の結論には至りますが、
(結論というよりは落ちですかね?)
こうした捉え方のせいで、
「えっ?」と思う出来事を
安易に超常現象として考えてしまうと結局、
霊の仕業を連想して恐怖となる…というのが
思考のシナリオなのかも知れません。
そういえば投資の世界にも、
「金銭を失うどころか、身包み剝がされるのが落ち」
といった類の日本特有?の伝説が存在しますね。
もちろん、投資話のような顔をした詐欺は実在して、
多くの被害を出しているのは事実のようですが、
対抗できる知識もないまま、
そんな話に引っ掛からないようにするためには
投資話=怖い話
として伝え次ぐしかなかった…というところでしょう。
面倒くさい勉強はしないほうが楽ですもんね。
実際のところ、
ふた昔以上前の一般投資市場の環境は、
一部を除いて悲惨な時代がありました。
以下は実話ですが、
私が社会人になった1980年代中盤ですら
「当社で取引してくれれば、最初の取引だけ
必ず50円の利益を保証する。
1000枚取引すれば、5万円が儲かる話だ!」
と、話を持ちかけてきた商品先物会社があったり、
「今は小麦が史上最安値を更新している。
生活必需品だから買っておけば必ず上がる。」
といった別の業者もいました。
小麦の円相場が下落していたのは
当時の超円高が要因としか言えないにも関わらずです。
私はたまたま為替業界にいたので、
日本が腰を入れて
ドル売り介入をしていたことも知っていましたから、
円高はまだまだ続くとしか言えない状況下で
小麦の円相場が直ぐに上昇するはずがないと
理解できていたのが幸いでした。
このような儲け話に付け込んだ
詐欺まがいの話は今も後を絶ちませんが、
※あえて怖くなさそうな絵を使わせていただきました(笑)
だからといって、
投資話=怖い話
という公式をそのまま鵜呑みにして過ごせる時代
でもなくなってきており、
現に政府ですら、
貯蓄から投資を推奨する時代に突入しています。
確かに、
超常現象=霊の仕業=怖い話
という流れがありますが、
超常現象の多くに明確な原因があって、
霊の仕業でもなんでもないことが判れば、
超常現象はもはや勘違いとなって怖い話ではなくなる
のと同様に
投資話=大損をする=怖い話
だとするなら、
大損をする仕組みが分かれば、
そうしなければ良いだけのことですから、
あながち怖がる話ではない、ということになり、
事実そうなのです。
どうか皆さんには、投資を怖い話にして
怖い話に蓋をしてしまうのではなく、
何が怖いのかをハッキリと認識した上で、
この投資の時代を力強く過ごしていただきたく、
そのための知識と経験を当校でしっかりと積みながら、
出来た仲間と
積極的に投資の相談ができる絆を築いていってほしい
と切に願っています。
浅野敏郎