社員通信

問題が多い少子化対策…その理由は何だろう?

今回は政治ネタとでも言いましょうか、
個人的には苦手なジャンルなので
できればテーマにしたくないのですが

余りにも焦点がずれた議論を見せつけられるにつけ、
感じていた違和感は実は、
トレードではNGな話ばかりだったことに気づいたのです。

※首相官邸サイト(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2023/0317kaiken.html
)から記者会見動画をキャプチャー

ところで、
少子化対策が叫ばれ始めたのは随分以前から、
という認識が自分の中にはあるのですが、

改めてどんな対策が打ち出されてきたかを
具体的に言えるかと問われて答えられる人は、
そう多くは無いのではと思ってしまいます。

あえて調べなかったので合っているかどうか、
自信は全くありませんが、

教育費無償化や児童手当の増額、待機児童撲滅、産休育休促進など
いくつかは思い当たります。

あれ?これは子育て問題対策でしたっけ??

その時々に該当していた世帯の方々の記憶のほうが正確だと思いますが、
何度見直してみても、これからの出生人口を増やそうというより、
既にお子さんをお持ちの世帯へ向けた優遇としか見えないのは、
私だけでしょうか。

確かに、安心して子育てができそうな環境を整備し事前に提示することが
少子化対策につながるという理論は判らなくもないのですが、
子供を持つという一大事な行動に対して
ただ、鼻先にニンジンをぶる下げるだけで人間も走りますかね?

その結果は周知のとおりで、
合計で幾らの税金が投入されたかも不明でかつ効果はゼロ
別の意味で恩恵を受けた世帯の票稼ぎにはなったのかも知れませんが、

成功しなかったのは一体何が問題だったのでしょう?

 
未知な物事に挑む場合、
仮説をたてて臨むしか方法はないということは納得がいきますが、
進みながら結果を確認し、効果が無ければ修正や変更をすべきところ

少なくとも今回の異次元の少子化対策が浮上した以降、
過去の活動内容や検証方法、
そこから得られた結果や知見を問いただす事もなく

仕舞いにはただ財源だけが問題になってしまっている現状が
実は冒頭の違和感にも通じています。

多額な予算を使って結果が出なくても
責任が問われる前に首が挿げ替えられるような
その場政治を繰り返す限り、
政治離れ(選挙離れ)は必然なのでしょうけど、

少子化対策自体がその場の対処しかしていない上に、
失敗の原因は予算が少なすぎたという根拠に欠けた理論の末に、

肥大化する財源の議論までもが、
その場をごまかして切り抜けようとしているだけ
としか思えないのが残念です。

 
 
ここまで、半分愚痴のような脈略無い話を長々と綴ってしまいましたが、
言いたかった本題に移ります。

特にコロナ前後から現在までの各相場を振り返ってみると…

株はコロナで大底を打ったあと日本株は正に今、
一旦のピークを求めて動きだしたように感じますが、

それ以外の相場は既に一旦の大相場を終えており、
不安定な上下を繰り返すのは理解できます。

ただ、
この方向感が無い不安定相場のボラティリティ(値動きの大きさ)が
一向に縮小しないことには違和感を覚えます。

一つの要因は、AIトレードであることは疑いのないところですが、

それを更に助長している一因として
不安定な乱高下相場に対応するには短期トレードが有利だとばかりに、
トレーダーの多くが根底のトレンドよりも、
目先の材料を追いかけ過ぎているため、

どうしても最後の一押し二押しがより大きな値動きに繋がっている
と感じています。

もちろん、トレードは収益を上げた方法が唯一正しく、
長期や短期の良し悪しは無いという絶対論があるように、
この方法で収益が上がっていればいい訳ですが、

短期トレードは後から追随した場合のリスクがより大きくなるので、
一時的に高い収益性があっても長い目で見ると結局は、
あまり収益になっていないケースもよくある話です。

また、急な上昇に乗り込んだつもりでも途端に反落する場合、
よくよく見てみると、強い下落相場の戻しのピークを買っていたというケース
も短期になるほどありがちな話です。

 
そして短期トレードの傾向として、
短くなるに連れてトレードの回数がかさみがちである上に、
勝っても負けても原因を検証する時間も余裕もない点が挙げられますが、

私が感じた少子化問題に対面している今の日本政治への違和感は、
超短期トレードが正当化され過ぎている現状への違和感と
相通じている点に気がついた訳です。

つまり、
限が無く噴出する目先の問題に対して
取り繕うのに必死になり過ぎている今の政治は、

損益計算すらできないまま、全ての経済ニュースに対して売っては買い、
買っては売りを数多く繰り返しているトレーダーの姿と重なり、

なぜ効果が出てこないのか詳しい検証をすることなく、
ただ対策に掛ける費用が少ないからという根拠に乏しい理由を持ち出しては
予算が肥大化していく様は、

資金が潤沢でもないトレーダーが、収益が出ないのは取引額が少ないからだ
とばかりにかき集めた資金で取引ロットを無暗に増やすだけで、
失敗している理由を探そうともしない姿にも重なります。

もっと言えば、我々トレーダーは、資金以上のトレードはできない上に、
バラまいた金銭が少しでも多くなって戻ってこない限りは、
遅かれ早かれ市場から退場するという自己責任を負っていますが、

政府はある意味で国債や増税といったワイルドカードがあるがために、
予算(資金)を管理する感覚や責任がないまま、
ただ税金(他人の資金)を浪費しようとしている少子化対策は
トレードより始末が悪いと感じたわけです。

 
確かに政府の仕事は役割的に、損益を度外視しなけばならない局面はあり、
少子化対策は、
今の日本の問題の多くを解決できる可能性を秘めていることから、
個人的にテーマは大賛成なのですが、

一方で、対策の結果が直ぐに現れるような話でもないので、
その内容については過去の検証を充分尽くす必要があるにも関わらず
余りに漠然とし過ぎた議論しか見えないことに絶望しかありません。

せめて、かつて好調だった日本がとっていた複数年計画に落とし込み、
具体的な方法を示した上で、根拠などに丁寧な説明が必要に思います。

今月中には出てくる予定となっている
「たたき台」を楽しみに待つことと致しましょう!

 
 
浅野敏郎

P.S.
少子化対策は、実は男女平等を含むジェンダー問題や子育て問題、
介護問題や貧困問題などが複雑に絡み合っていると感じており、
単独で方向性を出すことはほぼ不可能だと思いますが、

最近の政府は他にも、AI、エネルギー、安全保障など、
噴出する問題には、とにかく人気取りを最優先してYESマン化している一方、

野党も、世論に対してなかなか地雷を踏まない
YESマン化した与党に反対することに臆し、
形だけ抵抗したとしても具体的な案すら出てこないなど、
こちらは軽薄なNOマン化しているのが気になっています。

勉強不足で私が知らないだけでしたら喜んで反省したいと思います。

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