カレンダーは早くも2月に入った矢先の5日は
関東地方も久しぶりの大雪に見舞われました。
住み込みで父親の介助をしている実家でも
それなりの降雪があったのですが翌朝、
2階屋根に積もった雪が落ちて
1階のデッキ状の縁側屋根を直撃して破損、
※こんな感じです
屋内には大量の雪が入り込んでいるのを発見!!
雪解け水が入らないよう応急処置や雪の後始末などで
ほぼ1日が潰れてしまい(泣)、
社員通信のブログ原稿作成を控えて、
ちょっとした災難でした。
ということで今回は充分な時間が無く、
ドル円相場のレビューや見通しなど普段のルーティンを
そのまま活字にしてみたいと思います。
先ずはレビューですが、
直近では昨年末12月6日に投稿した5日時点における
2024年相場序盤の確認点という形で、
記事を掲載させていただきました。
当該記事はこちら
当時の時点では
※当時の週足チャートの再掲です
政府介入前の戻り最高値と近似値を付けた
2023年11月半ば以来、反落気味に展開する状況での掲載
でしたので、
139.58円を限界として
押し目を確認しながら買い場を探すイメージをお伝えしました。
その後の実際の相場は、
※チャート2(日足です)Trading View社のチャートをベースに作成しました
戻し(下落の中の調整的な反発の動き)らしい戻しも見せずに
12月7日に暴落して、141.60円付近の安値を付けた以降は、
乱高下気味に推移する中で12月28日には140.25円前後の
押し目最安値Gを付けて越年。
2024年は初日の2日から激しく切り返し、
4営業日連騰してその値幅は一時、5円前後もの上昇と、
目まぐるしい開始となりました。
結果的に、介入前高値の2番天井を付けた後の反落は、
安値140.25円が底となって今日に至っていますが、
この間の値動きで、
年末の原稿で列挙したチャートポイントに
新たに加わったのは当然、140.25円のサポートです。
あいにく、この安値を事前に察知出来なかったことは、
悔しい限りですが、
レビューの総括としては
①押し目の限界とした139.58円は割り込まなかった
②その他の重要なサポートは割り込んだものの全て既に回復
している現状は、2023年の戻し相場の影響を維持できている
と判断できます。(根拠1)
では次に、今後の確認点について探ってみたいと思います。
チャート的に、
※チャート3(日足です)Trading View社のチャートをベースに作成しました
あまり割り込んで欲しくなかった145.07円前後を
大きく割り込んだ昨年末の下落は、
2023年の上昇をそのまま引き継ぐには深過ぎたとしか
言わざるを得ません。
もし留まっていれば今頃、
三度目の高値試しをする動きになっていたほどだと
認識しています。
つまりその分のエネルギーを既に吐き出している現在は
余程のイベントが無い限り、
直ぐに152円の天井を越える力は残っていないと見るのが
妥当でしょう。
となると目先、
重視する波動は当然、F-Gの151.91~140.25円になり、
この高値と安値をどちらかに抜けるまでは
揉み合いとするしかない一方で、
10円の揉み合い抜けを、ただひたすら待てるのは
マクロ系ファンドくらいだとすれば、
我々一般トレーダーは、この間の値動きを丁寧に追いかけるしか
方法は無いと思います。(根拠2)
具体的な確認点に移る前に、
一目均衡表で現在位置を確認しますと、
(活字だけで参ります。各自ご自分のチャートでご確認ください)
週足、月足共に完璧な上昇時代を示唆する中、
本年1月15日までは下落時代を示していた日足が
完璧ではないものの既に上昇時代にいます。
完璧ではない…とは、
①日足遅行スパンについて、
位置的には既に現在の先行スパン上に出てはいますが
遅行位置で下にいるものが上に出るためには、
あと1週間程度かかること。
②日足基準線について
まだ先行スパン内に位置しており、
直ちに上へ出るには151円以上へと高値を切り上げるか、
または、1月5日の日足高値148.90円を固定した場合だと
1月9日安値143.34円が26日以内の対象安値になるまで数日かかる
の2点です。
②については逆に6日安値を割り込む下落が無い限り
遅行スパンの上界に出るのは時間の問題ですから、
合わせ技を使えばいつでも出られる状況にあります。
完璧…とは、
いわゆるパーフェクトオーダーであり、上昇の場合は
1)価格>転換線>基準線かつ全てが先行スパンの上
2)遅行スパンが遅行位置の価格および先行スパンの上
の状態です。(3役好転より一段、強い位置)
ではお仕舞いに、重要なチャートポイントですが、
※直近チャート3の再掲です
F-G波動の半値である146.07円は、
押し目Iの145.90円と近似値です。
半値は僅かに割り込んではいますが、
一応は既に回復した位置にあることから、押し目を確認した
可能性があり得ます。
何故か最近、中途半端な147円台で揉み合っているのが
腑に落ちない点であり、決して安心できる水準ではない
現状ではありますが、
1998年8月高値147.67円が揉み合いの中心になっているか、
限の良い大台である145円と150円の半値水準だと考えれば
無理矢理でも納得できる範囲かと思っています。
では具体的なチャートポイントを書き出します。
少し細かくなっていますが、近似値が重なる感じですので
なかなか動きにくい状況が伺えます。
※チャート4(日足です)Trading View社のチャートをベースに作成しました
R4:151.94(前回のR1=1番天井)
R3:151.90(F及びV値)
R2:149.00(1989年9月11日週高値)
R1:148.90(1月5日高値)
現在値147.90円
S1:147.67(1998年8月高値)
S2:147.40(I-Jの半値)
S3:146.07(F-G波動の半値)
S4:145.90(2月1日安値)
S5:145.07(前回のS1=D)
S6:144.52(G-Hの半値)
S6またはR4のアウトレンジは23年12月6日原稿を参照してください。
その際にはまた、ご報告を改める予定です。
浅野敏郎
P.S.
ドル円は米国金利に反応する傾向に戻っており、
多少のオーバーシュートは仕方がないのですが、
上下どちらにもスパイクしやすいので、その許容範囲の想定に
苦労しています。
また、暫くは米大統領予備選結果を受けた相場が右往左往する
可能性が高く、難しい局面である事は否めませんが、
根拠1を大前提に買い目線を維持しつつ、
根拠2に従って今回のチャートポイントを参考にトレードするのが
無難という結論です。
今のところ10円値幅の揉み合いから5円値幅に絞れる点は
僅かに進展したとは思いますが、
つまりは揉み合い…という範囲は越えていないため、
皆さんの慣れ親しんでいるインディケーターなどを活用して
具体的なエントリータイミングを計ると精度も上がるかと思います。